歴史的資料1(研究会の発足)
ご案内
最近、統計学会においても、かなり反省的な動きが見られるようになりました。ここに私たち有志の者が相集まり、統計学の一層の前進のために研究組織を作る下相談をいたしました結果、別紙会則のような「経済統計研究会」を設立することにいたしました。ついては皆様方のご賛成を得て、ぜひとも御入会くださるようにお願い申し上げます。
研究活動を進めるため、今のところ北海道、東北、関東、関西、九州の各地方に支部を置き、各支部ごとに研究会を開催する予定にしております。
機関誌『統計学』は来年4月頃に創刊する予定にしております。なお当分の間、私たちが会の運営にあたることにさせていただきます。
1953年11月26日
発起人:
内海庫一郎 酒井一夫 高岡周夫 松川七郎 木村太郎 和合二郎 田沼肇
坂寄俊雄 馬場吉行 有田正三 高木秀玄 森下二次也 山本正治 大橋隆憲
上杉正一郎 手島正毅 足利末男(入力者の注:原資料は縦書きです)
第1条 本会は経済統計研究会という。
第2条 本会の目的は左のとおりである。
1 社会科学に基礎を置いた統計理論の研究
2 政府統計の批判
3 すべての国々の統計学界との交流
4 共同研究体制の確立
第3条 本会は第2条に掲げる目的に賛成した者をもって組織する。会員は所定の会費を納入しなければならない。入会に際しては会員2名以上の紹介を必要とする。
第4条 本会には運営委員若干名を置く。
第5条 本会の事務所は京都大学経済学部に置く。
第6条 本会の目的を達するために左の事業を行う。
1 研究会の開催
2 機関誌『統計学』の発行
3 講習会の開催、講師の派遣、パンフレットの発行等、統計普及に関する事業
4 その他本会の目的を達するに必要な事業。
第7条 会費は年額500円とする。
第8条 本会会則の改正、変更および財産の処分は運営委員会の決議による。
1953年10月9日
経済統計研究会
(入力者の注:原資料は縦書きです)
経済統計学会 2004年4月2日